石材加工全般を請け負う石嶽石工業有限会社。上妻さんは同社に修行に入り5年目になる。「街中でもビルに使われている石材などに目が行ってしまうんです」グローブのような大きな手からは想像もつかない繊細な手つきで石を彫りあげてゆく。慎重さ、器用さが上妻さんの強みだ。昨年の技能五輪では最終段階のミスで悔しい思いをした。今年は「もちろん優勝を狙う」と練習に励む。仕事では常に“プラスα”を念頭に、要求されること以上を目指しているが、「まだまだ足りていない」とストイックな顔を見せる。将来は「岡崎で学んだことを生かし、沢山の石の仕事に携わっていきたい。」と夢を膨らませる。